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観葉植物の植え替え方とメンテナンス方法

新年度になり日中は上着がいらない日が多くなりましたね。植物たちにとっても過ごしやすくこれからぐんぐん成長するシーズンになっていきます。

そこで今回は観葉植物の植え替えに必要なものから植え替え方法までをまとめてご紹介していきます。

こんな方におすすめ

  • 購入してから植え替えをしていない
  • 植え替え方法がわからない
  • 植物の葉先が枯れてきている
  • 葉についている白い汚れ(水垢)を落としたい

はじめに

観葉植物の植え替えシーズンは基本的に5~9月ごろが目安ですが1年中温かい部屋で過ごしている観葉植物たちは冬を避ければ問題ないかと思います。

※植物の生長が遅くなる冬は、植え替えで傷ついた根の再生にも時間がかかるため避けましょう。

植え替えタイミング

  • 土の渇きが早くなった、水の浸み込みが遅くなった
  • 鉢底の穴から根が出てきている
  • 葉先が枯れてきている

これらが見られる時は植木鉢内に根が詰まっている状態のため植え替えをしてあげましょう。

また、根詰まりや根腐れなど根に不調を起こしている時は、葉先が枯れてきたり、葉先がうまく育たないといった現象が起きる場合があります。
葉先の不調は根の不調と覚えておきましょう。

冬でもないのに新葉が出なくなった場合も根腐れなどが考えられますので植え替えを検討してもいいかもしれません。

事前準備

事前準備として、植え替え1週間は水やりを控え土を乾かしておきます。

必要なモノ

  • 植木鉢
    何度も植え替えするのは面倒と大きい鉢にしたいところですが、水を与えた際になかなか乾かず根腐れの原因ともなるので、一回り、二回り大き目の鉢にしましょう。

  • 室内用の土を利用しましょう。元肥が入っているものもあります。
    100均のピートモスという土は黒い泥水が出るので室内にはあまりおすすめしません。
  • 鉢底石
    水はけをよくするために使用します。ネットに入って売ってるものもあります。
    石が重いと鉢の持ち運びが大変なので軽い鉢底石を選ぶとよいです。
  • 鉢底ネット
    鉢底の穴から砂がこぼれないように敷く網やネットです。
    シートタイプのネットはハサミで切ると屑がばらばらと出てきてしまうのでおすすめしません。
  • スコップ

    500mlのペットボトルを切っても代用できます。
    点線をハサミやカッターで切り取ります。切り口でけがをしないように気を付けてください。
  • ハサミ
    根や不要な葉を切るために使用します。
  • 新聞紙または大き目のごみ袋
    植え替えする際に下に敷く用です。

 

メモ

冬の成長が遅い時期や、根腐れなどで弱ってる時に肥料は不要です。肥料焼けといい、元気にするつもりが逆に弱らせてしまいます。肥料は植物が元気な時に使ってあげましょう。

 

植え替え手順

さっそく植え替えをしましょう。今回はこちらのシンゴニウム(左)を植え替えていきます。

 

step
1
植え替え先の新しい鉢の準備

新しい鉢の底に合わせて切った鉢底ネットを敷き、鉢底が隠れるくらいの鉢底石を入れます。
その上から鉢の1/3くらいまで土を入れておきます。

step
2
株を取り出す

株の根本を支えてゆっくり鉢を逆さまにしていきます。根っこが詰まっているとなかなか取れない場合がありますが、軽くゆすりながら外側からはがすように抜いていきます。

今回植え替えたシンゴニウムを鉢から取り出してみるとこんなに根が詰まっていました。約半年前に植え替えたのですが成長が早く鉢底ネットの下まで潜り込んでいます。

根っこを優しく広げていき鉢底ネットと鉢底石を取り除きます。
この時、傷んでいる根は取り除いてしまいましょう。

ポイント

これ以上大きくしたくないという場合は鉢に合わせて根っこを切ることでコンパクトに仕立てられます。

根っこを切った場合は葉から水分が蒸発していくのを防ぐためあわせて葉の数も減らしましょう。

 

step
3
新しい鉢に植える

step1で準備しておいた鉢に、抜き取った株をセットして上から土を入れていきます。割り箸など細い棒で土を突っつきながら入れていくと隙間がなくなり株が安定します。

ポイント

植え替えのタイミングで葉の裏に虫がいないか、病気になっていないかもチェックしておきましょう。

枯れている葉は取り除き、葉先が枯れている場合は葉の形に添って枯れた部分を切り取ると見栄えが良くなりますよ。

 

step
4
水やり

植え替え終わったら底から流れ出るくらい水をたっぷりあげておしまいです。お疲れ様でした。

 

葉水をすると白く残ってしまう水垢の落とし方

葉水とは霧吹きなどで観葉植物の葉に水を与えること。観葉植物は根っこから水分を吸収する他に葉からも多少水分を吸収します。

葉水の効果としては大きく2つ。

  • 葉の乾燥を防ぐ
  • 害虫予防

観葉植物の原産地の多くはジャングルのような一年通して温かく湿度が高い国です。また観葉植物につく乾燥を好む虫(ハダニなど)には葉水をすることで予防できます。

葉水をすることで観葉植物を健康できれいに育てるために必要な効果が得られますが、人からすると少々難点も

葉水には水道水を使用しますが、そうすると、お風呂の鏡やシンクにつくような白い汚れ(水垢)が葉にもついてしまうのです。

もちろんティッシュなどで優しく拭いてもなかなか落ちません。

ほこりをかぶったように葉がくすみ、見た目的にあまりよろしくないんですよね。観葉するための植物なのにこれは悲しいです。特に葉が大きい植物は結構目立つんですよね。

中には、水で薄めた牛乳でふき取る方法や、クエン酸を使用する方法もありますが、食品(有機物)を使うと虫を呼んでしまうことになりかねないのでできれば避けたいところ。。

 

そんな時に!見つけたのがコチラ。

 

住友化学さまから販売されている波面洗浄剤、その名も「リーフクリン」

ずっと気になっていてようやく購入したので試してみました。

試してみたのは、我が家のドラセナ・マッサンゲアナとモンステラ。

葉に水垢がついてザラついています。

使用方法は葉に直接シュッとしてふき取るだけ。

コツはあまりつけすぎない。やりすぎるとテカテカし過ぎてしまう印象でした。

キッチンペーパーでふき取ってみるとこんな感じ。

おー!美しい!ピカピカになり少々徒長気味のマッサンゲアナもイキイキしているように見えます、、!すごい!感動しました。

触った感じもベトベトせずいい感じです。よいですね。おすすめです。

水垢気になっている方は試してみてください。

おわりに

いかがでしたでしょうか。初めのうちは植え替えタイミングがわかりづらいと思いますので上記の内容を参考にしていただければと思います。

↑1つの株と思っていたらスルスルっと分けられて増えたちびっこシンゴニウムと、おさがりの鉢に植えられたエメラルドウェーブ

シンゴニウムは色々種類がありますが、このピンクがかわいいシンゴニウムはダイソーなどでも見かけられ、入手しやすく育てやすいのでおすすめです。

 

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