パルダリウムに入れて楽しんでいたジュエルオーキッドが成長して自立できなくなってきたので、今回はジュエルオーキッドを挿し芽で増やしてみたいと思います。
はじめに
ジュエルオーキッド(マコデスペトラ)は、絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(種の保存法)に基づき、許可なく譲渡、販売することは禁止されています。
挿し芽をする時期
暖かくなってきてジュエルオーキッドが元気に成長している時期(5−9月ごろ)がよいです。
用意するもの
- 水苔
- ふた付きの容器
- カッター
- トップジンペースト
- ダコニール
ジュエルオーキッド どこで切る?挿し芽の作り方
ジュエルオーキッドは節があり、節をカットすることで挿し芽を作ることができます。
今回カットするジュエルオーキッドはこちら。
各節の下部にポコっと根が生えてくるところがコブのようになっていて、その反対側から芽が出てきます。(赤丸部分)


根と芽が出る部分を残すように節と節の間(赤線部分)をカットします。
細胞をつぶしてしまわないようにハサミよりカッターの方がいいかと思っています。
コンロでカッターを炙って滅菌し、冷ましてからカットしました。
節ごとに根と芽になる部分があるので1節単位で増やすことは可能ではあるのですが、その分次に出る葉が小さく成長にも時間がかかるので今回は3分割にしてみました。
水分の蒸散を防ぐために葉の数も少し減らしています。

カットしたら念の為、ダコニール(殺菌剤)を数滴垂らした水に数分浸けておきました。

切り口の水分をティッシュなどで軽く拭き取り、トップジンを薄く塗布します。

トップジンが乾いたら、戻しておいた水苔に植えます。
この時に切り口が水苔にくっつかないように(赤丸部分)、根が出てくる部分は水苔に接するようにして植え込むと、切り口が腐食してしまっていないか確認できますし発根しやすくなります。
容器はふた付きの食品カップを使用しました。湿度を保つためふたをして発根を待ちます。

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1 か月後
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小さい新芽が生えてきました。本当に小さい、、!


根っこも白くてもふもふで順調に成長しています。