ビザールプランツで人気のビカクシダ。中でも白い胞子葉が美しいヴィーチーの育て方と成長記録です。
ヴィーチー基本情報
学 名 : Platycerium veitchii
科 属 : ウラボシ科ビカクシダ属
原 産 : オーストラリアなど
特 性 : 多年草、シダ植物
ヴィーチーの他にもビーチーやベイチーと言われたりしています。

星状毛という毛が葉に生えているため白っぽく見えます。一度取れるともう生えてくることはなくまだらになってしまうので擦ったりしないように気をつけてください。
ビカクシダの中でも育てやすく手のかからない種類ですよ。
育て方
鉢植えやコケ玉でも育てることはできますが、やはりきれいな形に育てられるのは本来の姿に寄せた板付けではないでしょうか。
我が家も水苔を使用しコルクに板付けして育てています。
ビカクシダは胞子をつける胞子葉と水分や養分を貯める貯水葉の2種類の葉を出しますが、貯水葉は枯れても保水する役割などがあるので剪定は基本的に必要ありません。
水苔にはランクがありAが増えるほどゴミが少なかったり、長さがあって使いやすかったりします。
置き場所
春から秋にかけては外に出し、冬は室内管理をしています。
明るい部屋であれば完全室内でも問題ありません。
水やり後は風通しのいい日陰に置いてあげます。
蒸れると貯水葉が傷んでしまうので気をつけてください。
水やり
水苔が乾くととても軽くなります。
持った時に軽くなっていたらシャワーをするようにたっぷりあげています。
小さい株のうちは水切れさせないよう完全に乾ききる前に水をあげましょう。
土・肥料
ミズゴケを使用し肥料は成長期に液体肥料または固形肥料。
自然界でも貯水葉に水や栄養分を貯めるため肥料は割と好きな方なんだそうです。
-
-
ギュッと絞るのはNG!ふわふわになる水苔(ミズゴケ)の戻し方
洋ランやビカクシダなどの着生植物や、酸性寄りの土壌を好む植物などに必要不可欠なミズゴケ、水につけて戻してからギュッと絞っていませんか? すぐミズゴケがボロボロ、べちゃっとなってしまうのは強く絞りすぎて ...
続きを見る
増やし方
胞子培養と株分けで増やすことができます。
リドレイなど子株ができない種類もありますが、ヴィーチーやネザーランドなどは子株ができます。
成長記録
1年目(2020/9〜)

ポット苗で購入。この頃はまだ小さい株で成長点がはっきりしていなかったためしばらくこのまま様子を見ていました。

成長点がわからず、貯水葉もないため板付にできずコケ玉にしてみました。
ミズゴケをテグスで巻いているだけですがウサギの耳みたいな胞子葉とコロンとした感じがかわいいです。

夏の暑さも終わり肌寒くなってきたころ、貯水葉が出てきて成長点もモサモサしてきました。
やっと板付にできます。
真ん中のへそのような点がビカクシダの成長点です。板付にする際は成長点が上にくる向きに付けてあげましょう。
板付けにする際は手芸用のテグスを使用しています。慣れている方はダイソーの透明ミシン糸がきれいにできるのですが、私には細すぎてやり直ししたいときに絡まってやりづらく0.4号のテグスがちょうどいいと感じました。
コルクはネットよりも東急ハンズが1000円弱と安かったのでおすすめです!

反対側の貯水葉も揃い、メロンパンみたいになりました。きれいに包んでくれてつい触りたくなります。

今年に入ってから大体2か月に1本ペースで胞子葉が生えています!順調!
ウサギの耳のようだった胞子葉がシャキーーンとだんだんビカクっぽくなってきました。

見栄えを良くするために古くて下を向いている葉をカット。シュッとしてかっこよくなりました。
2年目(2021/9〜)

購入から1年。やっと貯水葉がギザギザしてきました。

夏の暑さで胞子葉がヘタリ気味に。貯水葉のターンが続いています。

だいぶ貯水葉のターンが続きビカクシダの風格が出てきました。この秋冬で左右2枚ずつは新しく生えてきたと思います。
寒さのせいか貯水葉の成長が途中で止まり胞子葉のターンになってしまいました。
貯水葉と胞子葉は生えてくるタイミングが交互にきて、同時に成長することはありません。少しは大きくなっているのかもしれないけど。。