洋ランやビカクシダなどの着生植物や、酸性寄りの土壌を好む植物などに必要不可欠なミズゴケ、水につけて戻してからギュッと絞っていませんか?
すぐミズゴケがボロボロ、べちゃっとなってしまうのは強く絞りすぎているかもしれません。。
ふやかせればいいと思って絞って使うとせっかく高級ミズゴケ使ってもつぶしてしまうことになるので台無しです!
今回は、ミズゴケを絞らずにふわふわにする戻し方をご紹介します。
ふわふわなミズゴケで通気性も落とさず見た目もきれいに植物を育てましょう~
はじめに
ミズゴケとは?
ミズゴケ属、ミズゴケ綱ミズゴケ科に分類されるコケ植物仲間です。
多孔質でスポンジのように水を吸収し保水でき、通気性にも優れた性質を持ちます。
ビカクシダの板付や洋ランには必要不可欠で、ジュエルオーキッドや食虫植物などの酸性寄りの土壌を好む植物の育成などにも使用されます。
園芸用のミズゴケは乾燥した状態でニュージーランドやチリから輸入され、品質ランク(AA、AA+~AAAAA(5A))が高いほど長くゴミが少ない特徴があります。
どうしても植物の枯れた茎みたいなゴミが入ってしまうのは商品の性質上仕方がないですね。都度取り除けば問題ありません。
使用するデメリットとしては、
・根がミズゴケに絡んで植え替えする際に根を痛めてしまう
・劣化が早い など
ミズゴケは植物のため劣化します。
長く使用しているとボロボロになり見た目も悪いですし保水性通気性も悪くなっていきますので
長くても2年ほどで交換するようにしましょう。
筆者はべちゃっとミズゴケがつぶれてきたり、見た目が悪くなってくると交換したくなります(;^ω^)
ミズゴケの使い方
さて、さっそくミズゴケをふわふわに戻す方法をご紹介します。
ミズゴケを使用する2.3日前から準備しておきましょう。
準備と言っても基本放置なので面倒なことはなく、水をかけて放置するだけです!
step
1開封
まずは袋にどさっと乾燥されたミズゴケが圧縮されて入っているので使う分だけほぐします。
優しくほぐしてミズゴケが切れないように注意しましょう。
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2水を含ませる1回目
ミズゴケをザルなどに入れ、ぬるま湯で水をかけます。
ミズゴケはいったん乾燥すると水を吸い込みにくくなるので、全体に水が行きわたる用しばらく水をかけ続けます。
この時小枝のようなゴミは取り除いておきましょう。
ポイント
ミズゴケ全体に水が行きわたったら1日放置します。
この時水はためておきません。
step
3水を含ませる2回目
放置している間にミズゴケが水を適度に吸収しふやけていきます。
さらにミズゴケ全体にぬるま湯をかけ水を含ませたらさらに1日放置します。
step
4完成
2.3回繰り返したら完成です。
水に浸さす、かけて吸水させてを繰り返しているので、絞らずに済みます。
浸して絞るとどうしてもミズゴケが潰れてしまったり軽く絞っても水が滴ってしまったりしますが、
この方法でゆっくりふやかすとミズゴケが適度に吸水し本当にふんわり使えるのでおすすめです!
水が滴らないので作業もしやすい!
ふやかしたミズゴケが余ったら・・・
ふやかしたミズゴケを使いきれなかった場合はしっかり乾燥させ、袋やタッパーなどで保存することができます。
再度使用したいときは同じように戻せば問題ありません。
しっかり乾かさないとカビが生えるので気を付けましょう。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
早く使いたいときには、ついつい浸して絞る!をやってしまいがちですが一度ふわふわなミズゴケの使い心地を体験してみてください。
写真引用
Wikipedia/charm