乾燥に強く丈夫なイメージのあるサボテンですが、兜丸は気難しいサボテンと言われます。
かわいらしい見た目や美しい模様を持ち愛好家も多いサボテンです。
我が家にも兜丸がおりました。
このかわい子ちゃんが、、
気づいたら、、
こんな状態に、、、、、

下の方が茶色くなっており、触るとぶよぶよです。腐っていますね。。。
ということで今回は改めて兜丸の育て方を調べ、プロの方にコツも聞いてきました(涙)
兜丸とは?
学 名:Astrophytum asterias (アストロフィツム・アステリアス)
科 属:サボテン科 アストロフィツム属
原 産:アメリカ合衆国テキサス州南西部~メキシコ北東部
和名は兜や兜丸と言われています。
棘はなく、刺座(しざ)またはアレオーレと呼ばれるモフモフした綿毛のような特殊な短枝を持ちます。
厳密には棘がないサボテンはありますが、刺座がないサボテンはありません。
刺座がある=サボテン
なんですね。
陵(サボテンの溝で分かれている部分)は8陵が基本的な形ですが、中には5陵や12陵等の個体もあるそうです。
兜丸を育ててみて
冒頭でお話した通り、わたしはたった2か月で兜丸をぶよぶよにしてしまいました。
同じように育てていた瑠璃兜は何事もなく今も元気にしていますが、兜丸にはお気に召さなかったようです。
気づいた経緯についてお話しすると、ある時から兜丸の表面が全体的に少し茶色っぽくなりました。
直射日光には当てておらず、明るい日陰にいたので葉焼けではないと思い触ってもぶよぶよはしませんでした。
そしてしばらくして、この間じっくり見てみたところ下の方が茶色く腐っていたのです。
見た感じ一部だけなので何とか助かるんじゃないかと思い患部をカットしてみることに。。。


案の定中はぐじゅぐじゅ、想定よりも内部まで腐っていました。。
心が痛いです。。でも不思議と腐敗臭などはなく無臭でした。

結構えぐってみてもなんかダメそうな予感。。
悲しいですが、98%諦めモードで様子を見たいと思います。。
ちょっとなんか熟れすぎたカボチャに見えました。。。
こうなってしまった心当たりと言えば、ここ最近の夜の高温多湿でしょうか。
ベランダの半日陰に置いており、寒暖差というものが意識できていませんでした。
完全なる勉強不足、根腐れさせないようにということしか頭になかったんですね。。。
腐っている範囲が狭い場合は腐っている箇所をすべて切り落とし、傷口にばい菌がはいらないようトップジンペーストを塗布しておくと回復できるかもしれません。
兜丸の育て方のコツ
悲しみを乗り越えて、わたくしサボテンファームのスタッフさんにコツを聞きに行きました。
大きなポイントとしては気温差と湿度です!
ポイント1:気温差にメリハリをつける
兜の原産地であるメキシコは昼夜の気温差が激しいです。
昼と夜で10度以上も差がありますね。

日本のような高温多湿の夜が続くのは本来の環境ではありません。
日中の暑さは耐えられても夜の暑さは苦手で、極端な話冷蔵庫に入れても大丈夫なんだそうですよ。
0度前後などあまりに寒いと水分の多い多肉植物は凍ってしまうので最低気温は5度を目安に。
ポイント2:湿度は高く保つ
兜は原産地では細かい土、雨が降れば泥地になるような土壌の木陰で育っています。
日本でそんなことしたら一瞬で根腐れしそうですよね。。
そのくらい湿度が大好きサボテンなので日本では冬の湿度(空中湿度)を意識して上げて管理します。
温室やビニールで囲い風通しよりも、優先的に湿度を上げた方が良いそうです。
ポイント3:風と日光
風を当てることで間延びを防ぎ、締まった株に育ちます。
また、兜はデリケートなので直射日光が苦手です。
しかし陽に当てなさ過ぎても健康に育たないので遮光が必須となります。
その他のポイントで言うと上から水をあげてしまうと白い刺座が茶色く汚れてしまうので、根本だけにかけてあげるか、腰水で水を吸わせてあげるとよいそうです。
おわりに
完全なる勉強不足でダメにしてしまったことが悔やまれます。
もう少し腐りが進んでいなければ助かったかもしれませんが、気づくのが遅れてしまいました。
これまで調子よく育っていてもある日突然腐り始めることがあるという兜丸。
今回の兜丸の犠牲を無駄にしないよううまく育てられるように精進していきます。(戒め)
わたしのようにぶよぶよになってしまった方の参考になれば幸いです。